『からくり魔法の箱庭』は、身内創作企画です。

参加メンバーが生み出した素敵なキャラクターをお借りして、​主催の好奇が

小説を書くという企画になります。

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舞台となるのは、生きた人形と魔法が存在する小さな世界。

この世界には、西の街、くるりと回るドーナツ型の湖によって周りを囲まれた中央街、

そして東の街があり、それぞれ異なる文化を花開かせて、

人々は争う事なく平和に暮らしています。

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西の街　『メアリ＝メウリ』

そこは、華々しいオーケストラの楽曲が絶えずあちこちで鳴り響く街。

整えられた石畳の道を歩けば、落ち着いたクラシカルな色合いの木造の壁と

赤い屋根が目印のカフェから淹れたて珈琲の陽気な香りが漂ってくる、華やかで活気溢れる街。

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中央街　『からくり魔法』

そこは、人間の他に魔法使いも集まる、魔法の都市。

街の中央に設置されている噴水は昼夜問わず小さな虹をいくつも作り、

そのキラキラとした七色の光は子供達の歓声を誘います。

どこか素朴で、優しく穏やかな時間の流れる、夢のような街。

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東の街　『零花落水（れいからくすい）』

そこは、しっとりとした優美な風が流れる街。

簪を揺らして桜並木を歩けば、澄んだ花と水の香りがふわりと香る。

​風に乗って流れてくる淑やかな琴の音色に安らぎを得たら、

甘味処で柚子羊羹と抹茶を楽しみましょう。

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この３つの街が、人間達の住処です。

ちらほらと魔法使いもそこにまぎれて生活していますが、多くの魔法使いは

自分の魔法で生み出した異空間、『国』で暮らしています。

『国』は、それぞれの魔法使いの心を映した、あまりにも現実離れした舞台のような場所。

魔法使いの『国』に足を踏み入れるのなら、

そのめまぐるしい程の幻想に囚われないよう、ご用心。

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そして、そんな『国』を作る力を持つ魔法使いの魔法と、

人間の強い思いによって生まれるのが、生きた人形です。

彼らはみんな身長が小さく、１３０cm程しかありません。

自らの持ち主を慕う彼らは、その水を引いた宝石のようにつややかな瞳に何を映し、

​何を望んで生きるのでしょう…？

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これが、『からくり魔法の箱庭』の世界。

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希望、夢、幻想。

そこに一滴混ざる、悲しみの涙。

​この世界の全貌を知った時、あなたはきっと、まばゆい魔法に飲み込まれる。

 

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